口蹄疫から3年

4月20日は口蹄疫3年目の節目の日でした。
この日、朝一番に宮日の作文コンクールで最優秀賞に輝いた、
都農中3年生の三輪さんの作品を読んで、心動かされ
「そうか!」と思ったことがありました。
3年が経ち、「忘れない」ことが大事だということがよく言われているのですが、
私の中では、何かそう言われるのが、
「あの大変さを思い出しておかないと、またひどい目にあうぞ。」
「忘れることはいけないことだ。」
というような義務感を持つことの様に感じてしんどい気持ちがありました。
忘れて、同じことを繰り返してはならないし、
忘れずに、しっかり対策をすることが大事なことはその通りですが、
でも、本当に忘れられないことは、あのつらい経験を経て、
真剣に「命」に向き合うことを考え、その思いを胸に、今があるということなんだ。
と、三輪さんの作文を読んで思いました。
作文の中で語られる様な、当時に起こった出来事そのものを忘れず、
繰り返し記憶しなおすことが大事なのではなく、
そのときの自分の思いを、今につなげていくことが大切なんだと思いました。
口蹄疫の怖さを忘れないだけでなく、
あの思いとつながっている今を生きていることを忘れず、
あの時の思いがあっての今なんだという気持ちで
いつも自分の心を見つめなおし続けたいと思います。
そう思うと、もやもやした気持ちが晴れて、
今までのいろんなことに感謝の思いがこみ上げてきました。
この感謝の気持ちを忘れずに、
今後もいろんなことに取り組んでいきたいと思いました。
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写真は、口蹄疫後導入された「あきこ号」と。